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最新記事【2009年06月08日】

開会式には雨は降らせない!
北京オリンピック開会式に向けて、北京では開会式会場に雨を降らせないよう人工的な対策を立てています。 
北京オリンピックでのインターネット
北京オリンピック開催日に向けて、北京では無線通信のインフラが進んでいます。 
オリンピックに向けたバリアフリー化
北京オリンピックへ向け、北京ではインフラの整備と共にバリアフリー化も進んでいます。
オリンピック・ファミリーの募集
北京オリンピック組織委員会は、世界中から草の根で参加できるオリンピック・ファミリーを募集中です。 
オリンピックまで500日を切る!
北京オリンピックまで500日を切り、メダルのデザイン発表や様々な催しが中国各地で開催され、雰囲気はますます盛り上がっています。
マリオとソニックも北京オリンピックに参加
任天堂のマリオとセガのソニックが、ゲーム上で北京オリンピックに参加します。

最新記事【2009年06月07日】

北京では年間降水量の75%が夏季に集中しており、ちょうどオリンピックの開催される8月には3日に一度は雨が降るような時期に当たっています。しかも過去30年の統計によると、開会式の当日となる8月8日には降水確率が50%という数字が出ており、北京市長もこれには一番頭を悩ませていたようです。そこで北京気象局では、事前に人工的に雨を降らせたりすることで「開会式には雨を降らせない」をスローガンにあらゆる対策を考えているようです。

中国では冬季アジア大会が開催された際に、長春などでロケット弾を使って人工的に雪を降らせたことがあります。想定していた場所を多少ずれたり予想外の大雪が降ったりと、降雪をうまくコントロールすることはできなかったようですが、最近ではチベットの高地で降雪実験を実施し、ある程度の成果が上がっているようです。

降雨や降雪についての詳しい方法は明らかにされていませんが、中国では飛行機やロケット弾でヨウ化銀などを散布することで、雨雲を刺激して降雪や降雨を促進する技術がすでに実用段階に入っているようです。そこで開会式当日近くに北京に雨雲が近づくような場合には、近郊で強制的に雨を降らせて北京での降雨を回避したり、開会式の行われる国家体育場上空に雨雲が近づいた場合には、開会式前に降らせてしまうことも想定して準備をしているようです。

北京オリンピックニュースコラム

北京オリンピックの最新ニュースが日々配信され、その都度オリンピックイヤーの到来が近いことを実感します。このページでは新聞記事などから面白そうなものを定期的にピックアップして、コラムを書いています。ぜひご覧下さい!

北京オリンピックを控え、中国ではインターネットのインフラの再整備がかなり進んでいますが、いまだ無線(ワイアレスラン)通信システムについては未整備のままでした。先ごろ、北京オリンピック組織委員会より、北京オリンピックに対するWLANやWiMAXの無線通信によるインターネット接続サービスを提供する権利が、チャイナモバイル(中国通信)に与えられたことにより、ようやくオリンピックの開催時期までには無線通信も現実のものとして捉えることができるようになりました。

チャイナモバイルでは、手始めに今年の前半から中国の各主要都市に、百億人民元を超える資本を投じて2.7G規格のEGPRSネットを構築し、同時にオリンピックの開催都市ではTD-SCDMAのテストも行われる予定です。そうしたそれぞれの実績を踏まえた上で、2008年に入ると各オリンピック開催都市では2Gから3Gまで共存できる通信ネットワークを構築していく予定になっています。

こうしたネットワークが構築されることで、オリンピック開催期間中の約40万人近いユーザーの要望にも充分応えられる体制ができあがります。また、同社はモバイルユーザーを対象に、10項目にわたるモバイル用の公式オリンピックサイト、一般向けの9項目のモバイルサイトのサービス、そしてメディア向けに4項目のワイヤレスソリュージョンなどの専用サービスを、オリンピックに向けて準備していく予定です。こうしたネットワークシステムが完成すれば、メディアなどの業務関係以外でも、観戦に訪れた観光客にとっても大きな楽しみとなるでしょう。

北京ではオリンピックに向けて街や道路の再開発が急ピッチで行われており、街中のあらゆるインフラが整備されつつあります。北京市の規格委員会では、今年に入っていよいよオリンピック開催が近づいてきたことから、街のバリアフリー化を推進する「バリアフリー施設建設と改造事業計画」を実施しており、オリンピックの各競技施設周辺や道路、公共交通機関について、急整備をしつつあります。

さらにオリンピック関連だけに留まらず、観光施設やデパート、スーパー、学校、公共施設、ホテル、行政機関、病院、駅、公園などについても、今後はその対象としてオリンピックまでにバリアフリー化を実現すべく、工事が行われることになりました。現在、具体的にあがっている計画としては、オリンピック競技場周辺の道路、周辺地域に視覚障害者に対する音声による案内機を200基設置することが明らかになっています。北京国際空港では、航空会社のカウンターや乗換えロビーなどの案内などで、高さの低いカウンターを設置する計画もあるようです。

また、宿泊施設に付いても検証が行われており、3星クラス以上のオリンピック契約ホテルはすべてバリアフリー化の対象となるようですし、北京市内や郊外に点在する観光地に付いても、現在11ヶ所がバリアフリー化の対象となったようです。現在北京では、こうしたオリンピック観戦者に対するグローバルスタンダードな動きだけではなく、国内向けにも500軒の重度障害者を持つ家庭に対して家をバリアフリー化したり、聴覚障害者向けに光を使ったブザーを各家庭に配布するなどの障害者支援政策を実施していくようです。

2007年4月、北京のオリンピック組織委員会は、世界中の人々に向けて「オリンピック・ファミリー」を募集し始めました。「オリンピック・ファミリー」とは、世界各国に住んでいる様々な国の家庭から、家族揃って北京オリンピックについて関心を持ち、そして開催を応援してくれるチア・ファミリーのことです。オリンピックへ向けた国内外のムードの高まりを、世界的な規模で草の根レベルからより高めていこうとする北京オリンピック委員会のこの試みには、かなり好感を持つことができます。

北京オリンピック組織委員会では、応募のあった世界中の家族の中から10組の家族を選び、8月8日に行われる予定になっているオリンピック開催1年前のカウントダウンイベントに招待してくれるようです。オリンピックは、これまでにも様々なボランティア等による支援によって開催されてきましたが、今回の「オリンピック・ファミリー」を募集した北京オリンピック組織委員会の試みは、世界中のファミリーを対象に応援団を組織し開催へ向けた気運を盛り上げていくという斬新で新鮮な印象を受けます。

世界には、競技に参加できる選手にはとてもなれない、北京まで実際に行って観戦することも叶わない、それでもオリンピックが大好きで何らかの形で関わって行きたいと思う人々が数多くいます。北京で実際に運営のボランティアに参加できれば、よりオリンピックを身近に感じることができますが、それが叶わなくても自分の国から北京オリンピックを応援することができる企画があればぜひ参加したい、と思っていた人々はかなりいるようです。家族の一生の思い出にもなる、ということで北京オリンピック委員会には世界中から「オリンピック・ファミリー」への応募が集まっているようです。

北京オリンピックは2008年の8月8日午後8時開催となっており、2007年の3月末に北京オリンピック開催までついに500日を切りました。開催1000日前のイベントがあった頃には、北京のインフラの整備状況や各競技施設の建設状況など、まだまだかなり遅れているのではないのか、という様子でしたが、今回行われたイベントでは、かなりオリンピックが現実のものとして実感できるまでに進んでいるという様子になって来ていたようです。

500日前の記念日当日には、北京首都博物館で記念のイベントが催され、そこでは北京オリンピックで贈呈されるメダルの発表が行われました。メダルの表デザインは、IOC国際オリンピック委員会の規定となっている「ギリシャ神話の勝利の女神」が描かれていますが、裏のデザインには中国でのオリンピックらしく、メダルの周りを中国古来の文化の象徴である「玉」で囲み、真ん中には太極拳を演じている人が描かれています。そしてメダルのリボンを通すところには、竜のデザインが施されており、メダルの表と裏でそれぞれ東西の文化を象徴し、両文化が協調し融合する様を描いているようです。

このイベントと前後して、北京の朝陽公園では北京市民ウォーキング大会が開催され、市民と共に海外40カ国からの招待選手が共に五輪マークに描かれた18キロのコースを歩きました。また、天安門では北京市民国際マラソン大会が開催され、市民をはじめ海外からの参加者も共に走り、熾烈なタイム争いではなく参加することに意義がある、という理念の下で市民と仲良く併走する楽しい大会となったようです。北京以外の青島や上海、瀋陽、香港などの競技開催予定地でも、同様に様々なイベントが行われ、中国各地ではオリンピックへ向けた雰囲気がますます盛り上がって来ているようです。

任天堂のゲームキャラクターでお馴染みのマリオ、そしてセガのソニックと、全世界で愛されている大人気のキャラクターである両者が、ゲーム史上初の試みとして、共に北京オリンピックに参加して競い合うことになりました。とはいっても当然ながら実際のオリンピックではなく、ゲームソフト上のオリンピックに参加することになる予定です。

先だって、日本を代表するゲームメーカーのセガと任天堂より、「マリオ&ソニック・イン・北京オリンピック」というゲームソフトを協力して製作、2007年内に販売することが発表されました。国内では任天堂、欧米などはセガと、販売の担当エリアを分けて販売される予定です。ゲーム機本体にはニンテンドーWiiやニンテンドーDSを使い、Wiiではリモコンを、DSではタッチペンを使ってリアルなゲームが楽しめるようになるようです。

具体的なゲームの内容は、2008年の北京オリンピックをテーマにして、マリオやソニックをはじめルイージやテイルス、ヨッシー、ナックルズなどからお気に入りのキャラを選び、陸上や水泳など本番さながらの雰囲気で金メダルを目指して競技を始められます。マリオやソニックなど、競うことの好きなキャラクターがゲームのオリンピック舞台に揃って登場することで、本物のオリンピックへの興味もより増すでしょうし、本番に出場するそれぞれの選手への思い入れも強くなり、オリンピックの本番に向けたムードも高まっていくことでしょう。

北京オリンピックは、2008年の8月8日から17日間にわたり、北京各地域を主会場として、幾つかの競技は近隣都市や海に面した青島で開催が予定されています。また、馬術競技だけは、北京から遠く離れた香港の沙田競馬場での開催が予定されています。中国でのオリンピックは今回が初開催で、アジアで夏季オリンピックが開かれるのは、ソウルオリンピックから数えて20年ぶりとなります。北京でのオリンピック開催は、2001年7月にモスクワで開かれたIOC総会での投票によって決定されました。

北京は招致提案として「東西文化の交流」や「緑の五輪」、「発展途上国初の五輪」、「節約型五輪」ということを全面的に打ち出していました。投票には、北京、イスタンブール、大阪、パリ、トロントが立候補していましたが、大阪は第1回投票で早々と去り、第2回目の投票で北京が圧倒的多数の票を得て決定したのでした。インフラの整っているパリやトロントの招致を支持する動きもありましたが、現在の中国の驚異的な経済成長と、世界一の人口を持つという商業的な見地からの理由から、IOCは中国での開催に対し全面的に支持したということです。

現在の中国は、経済面では成長著しく先進諸国と肩を並べるまでになりましたが、一方人権面ではチベット問題や脱北者問題などで世界的にも問題となっています。また、アジアカップで見られた国際試合でのマナーの悪さやそれに対する主催国としての対応のまずさなども、オリンピック開催国としてはまだまだ相応しくない低い民度のレベル、と評価する声もあります。すでに参加をボイコットするよう主張している市民団体もあり、現在はオリンピック開催を控えての中国の諸問題に対する対応が、国際社会から注目されているときでもあり、いい方向での開催となって欲しいものです。

北京オリンピック開催まで

北京でオリンピックを開催することが決まるまでの流れ、開催決定の様子、「オリンピック」と「コマーシャリズム」の結びつきや、オリンピックへ向けた北京のマナー向上運動など中国国内で気運の高まりやインフラの整備状況などについて紹介しています。

写真提供:Wikipedia

北京では、サマランチIOC会長が「シティー・オブ・ベイジン(北京)」と北京オリンピック開催を宣言して以来、国を挙げてオリンピックへ向けた大きな動きが見られますが、中国政府にとってはその経済波及の効果や国民的求心力、国際的地位の向上、スポーツ強化の点などで大きな意義があります。それと同時に、IOCにとっても世界最大のマーケットへの本格的な参入を開始したことで、今後は様々なスポーツや文化的なイベントなど、大きな経済効果の見込まれるイベントが中国大陸に進出していく足がかりを作ったことになります。

最近では、日本でも「オリンピック」と「コマーシャリズム」の結びつきについては随分と好意的な見方をする人が増えましたが、アメリカなどでは今は「コマーシャリズム」は「オリンピック」と切り離して考えることは考えられず、その結びつきに対しては大きく評価されるものだという認識が強いです。それが顕著に表れたのが、今度の北京オリンピックではいくつかの競技の決勝が午前中に行われることになったということです。オリンピックの決勝は、従来は午後に行われるのが通例でしたが、北京オリンピックでは競泳の全種目や体操の団体総合、個人総合の決勝が北京時間の午前中に行われることになりました。

これは、アメリカ向けの放送独占権を持つNBCテレビが、人気競技をアメリカのゴールデンタイムになる時間帯に実施するよう要求したからだと言われています。北京オリンピックの運営費の半分近くの9億ドルを、テレビ放送権料として支払っている同局の要求が、そのまま通ってしまったということで、このあたりはコマーシャリズムなくしてオリンピック開催もありえなくなってきたということでしょうね。これについては批判的な意見があるようですが、盛大なオリンピックを開催出来るのは、スポンサーになってくれる企業や巨額の放映権を購入してくれるところがあってこそだ、という見方もできますね。

2007年の2月、北京市当局は、北京オリンピックを来年に控えて、北京市内でのマナー向上のため、市民に整列を呼びかけるキャンペーンを行いました。毎月11日をマナーの日として制定し、バス停や地下鉄のホームで割り込み乗車をする市民に対して市職員が整列乗車の指導を行ったのです。でも、このニュースは中国の国外では話題になったニュースなのですが、中国国内では殆ど報道もされずネットでの検索でも出てきません。

中国の公共マナーの悪さは世界的にも有名で、中国人が団体で海外旅行すると、その国の入国管理で割り込みを繰り返し、悪評が世界のあちこちで立っているという笑うに笑えないような本当の話があります。北京市内でも、昔からの風習というか習慣で、バスは人が降りるよりも先に他人を突き飛ばしてでも乗り込む、というのが常識?となっていて、ラッシュ時には外国人にはとても近づくこともできない代物でした。ところが、最近では少しずつではありますが、この常識も変わりつつあるようです。街中でのオリンピックへ向けたマナー向上のポスターを見ると、パジャマで町を出歩かないとか電線に洗濯物を干さないようにとか、我々日本人にはなんだか可笑しくて笑えるようなものばかりです。

マナー向上の張り紙があちこちにあるためか?地下鉄のホームでも並んで電車を待つようなことも時々は見かけられるようですし、駅の窓口でも割り込みしないで並ぶ人も見受けられるようになって来ました。面白いのは、割り込みする人が未だに絶えない地下鉄でも、車内にいるときには市民の皆さんは一様にお行儀がよく、子供や年配者を見つけると、無理やりにでも座らせるような微笑ましい光景が見られ、お節介というかそうした親切な人も多いのです。ですから、割り込みの習慣はマナーというよりも、むしろ中国の習慣だと割り切って我々外国人は今はそれにお付き合いするしかないでしょうね。

北京オリンピックには、中国人の1割が全土から集まってきて会場観戦するなどと物凄い噂もあります。1割と言っても1億3千万人で、そんな凄い人数が24日間の開催期間にはとても各会場に入りきれませんし、宿泊施設もとてもまかないきれません。そうなったら海外からの一般外国人はとても身動きできる状態ではありません。それほど凄い噂が出るほど、いま中国国内では北京オリンピックに対する関心が高まっています。

北京市内の各インフラは急ピッチで整備を続けており、観戦に欠かせない交通網の整備や拡充も真っ最中です。高速道路網をはじめ、地下鉄の4、5、10号線に加えてオリンピック支線も工事中で、開催日までにはすべてが整う予定です。地下鉄網が完成すれば、北京の北部を中心として行われるオリンピックの実施会場へは、地下鉄で向かえるようになり、市民にとっても海外からの観光客にとってもとても便利になります。また、北京市交通委員会では、北京オリンピック開催中には市民が自家用車で会場へ乗り入れることは許可しないと語っております。

一方、北京オリンピックへ向けた日本国内の旅行業界での動きも活発化しており、日本オリンピック委員会は2007年の2月にオリンピックへの公式旅行代理店を選定しました。JTBなど大手旅行代理店8社が決まり、今後は開催期間に向けてチケットやツアーの価格が具体的になってきそうです。近畿日本ツーリストでは、早くも北京のホテルを全館丸ごと貸切にして宿泊施設の対応に備えるなど素早い動きが見られます。観戦ツアーも格安から豪華なもの、観光とのパッケージなど今後様々なタイプが出てくるでしょうから、北京オリンピックを観戦しに行こうと思っている人にとっては、これから具体的な計画を立てることができるようになりますね。

4月から北京オリンピックのチケット販売予約がいよいよ始まっていますが、発売元の北京オリンピック組織委員会は、偽造や転売による価格高騰を防止するために、電子チップを埋め込んだチケットを作りました。特に開閉会式のチケット購入には厳格なチェックが行われており、個人を証明する書類などのほかにも購入者本人の顔写真の提出も義務付けられ、第3者への譲渡も規定の手続きを踏まなければなりません。

4月15日に始まった第1回目の一般向けチケットの販売総数は約700万枚で、購入希望者多数の場合は抽選となります。この分は主に中国国内を対象としており、75%が中国国内向けで残りの25%だけが各国オリンピック委員会に割り当てられました。価格は中国の物価をベースにして決められており、これまでの歴代オリンピックの相場よりもかなりリーズナブルになっており、最高額は開会式の5000元(約7万5千円)、競技ではバスケットボールが一番人気で男子決勝戦のチケットは1000元(約1万5千円)、一番安い価格に設定されているのが野球の30元(約450円)となっています。

北京オリンピック組織委員会では、チケットの販売を三段階に分けており、第1回目が4月から6月で、販売予約開始以来、中国国内ではオリンピックのチケット購入が大ブームにもなっているようです。今後、第2回、第3回と段階的に販売予約が予定されており、日本人を販売対象とした主なチケットはまだまだこれからです。第1回目の販売予約では、海外対象割り当てが少なく予約もなかなかできないようでしたが、日本人対象のチケットはこれからが本番です。観戦を希望している競技がある人は、まだまだ諦めず、今後の販売予約のチケットを入手できるようトライしていきましょう。

古代より武術が盛んな中国でのオリンピック開催ということで、北京オリンピックを実行する中国オリンピック委員会は、東京では柔道、ソウルではテコンドーが競技として行われた過去のオリンピック開催国での事例を挙げて、中国武術を正式競技として採用するように、早くからIOCに要請していた経緯がありました。

日本の武術太極拳連盟も、国際武術連盟へ緊急提案を出して同連盟がアクションを起こす側面的な応援をしていましたが、結果としては残念ながら中国武術の競技採用はIOCによって否決され、次回のロンドン大会まで持ち越されたのでした。その他にも、中国オリンピック委員会は、オリンピックと同時期に上海で開催される国際大会についても、オリンピックの名称を使うことを申請していましたが、こちらの方はすでにIOCより許可が出ています。

日本が注目している野球やソフトボールについては、2005年のシンガポールでのIOC総会において、2012年のロンドン大会では実施されないことが決まっており、この北京オリンピックでの競技がいまのところ最後の正式競技となっています。我々日本人としては、次回は叶わずともなんとか復活して再登場して欲しいものです。

北京オリンピックの競技種目と会場施設

北京オリンピックの各競技の予選は現在世界中で行われています。私が一番注目しているサッカー日本代表は無事北京へとたどりつけるのでしょうか。このページでは、実施される競技内容や、北京エリアの競技会場エリアの案内、全種目の競技会場について詳しく紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね!
写真提供:Wikipedia

北京オリンピックの実施競技が正式に決まりましたが、前回のアテネオリンピックの実施競技と比較してみると、それぞれの競技の中で種目が増えたものや廃止となったものもあります。各競技別に実施種目を一覧にしましたから、順に見ていきましょう。

◆陸上競技
女子の3000メートル障害種目が新たに加わり、男子は前回と同じ24種目、女子は1種目増えて23種目となり、全体で47種目が実施されます。

◆近代五種
男女それぞれ合わせて2種目はかわりません。

◆トライアスロン
男女それぞれ合わせて2種目はかわりません。

◆水泳
10キロマラソンというのが男女共に新種目として加わり、男女併せて46種目が実施されます。また、水球女子については、前回の6チームに対して今回は8チームと参加国が増えました。

◆体操
男女それぞれ合わせて18種目と前回と同内容ですが、女子は団体が前回より2チーム増えて12チームで実施されます。

◆テニス
男女それぞれのシングルスとダブルス、合わせて4種目が実施されます。

◆サッカー
男女それぞれ合わせて2種目で、男子は前回と同様の16チーム、女子は前回より2チーム増えて12チームで実施されます。

◆ホッケー
男女それぞれ合わせて2種目で、男子は前回と同じ12チーム、女子は前回より2チーム増えて12チームで実施されます。

◆バレーボール
インドアのバレーボールとビーチバレー、それぞれ男女合わせて4種目で、バレーは男子12チーム、女子12チーム、ビーチバレーは男女それぞれ24ペアと、前回と同じ構成で実施されます。

◆バスケットボール
それぞれ男女合わせて2種目、男女各12チームと前回同様の構成で実施されます。

◆ハンドボール
男女それぞれ合わせて2種目で、男子は前回と同様の12チーム、女子は2チーム増えて12チームで実施されます。

◆野球
男子1種目は従来通りかわりません。

◆ソフトボール
女子のみの1種目で、従来通り8チームで実施されます。

◆バドミントン
シングルス、ダブルス、ミックスダブルスと、男女それぞれ合わせて5種目はかわりません。

◆卓球
従来通り男女合わせて4種目はかわりませんが、男女のダブルスは廃止となり、代わって新たな競技として男女それぞれの団体種目が増えます。

◆ボクシング
階級などの変更はなく従来通り男子のみの競技で、ライトフライ級からスーパーヘビー級まで全11種目で実施されます。

◆レスリング
男女それぞれ合わせて18種目と、前回と同様の内容で実施されます。

◆テコンドー
男女それぞれ合わせて8種目はかわりません。

◆柔道
男女それぞれ合わせて14種目は従来通りかわりません。

◆ウエイトリフティング
従来通り男女それぞれ合わせて15種目が実施されます。

◆フェンシング
従来通り10種目ですが、一部の種目で増減があります。男子のフルーレ団体、女子のエペ団体がそれぞれ廃止となりました。また、女子のフルーレ団体、女子のサーブル団体が新たに実施されます。

◆射撃
前回の17種目から15種目へと2種目減となっています。クレー射撃5種目のうち、男子のランニング・ターゲットが廃止となり1種目減、女子のダブルトラップが廃止となり1種目減となっています。

◆アーチェリー
男女それぞれ合わせて4種目は従来通りかわりません。

◆馬術
男女共通6種目は従来通り実施されます。

◆自転車
前回と同様に男女それぞれ合わせて18種目となりますが、一部の種目で増減があります。廃止となった種目は女子の500メートルタイムトライアル、男子の1キロタイムトライアル、男女それぞれの個人ロードレースです。新たな種目は男女それぞれのロードマススタート、男女それぞれのBMX個人です。

◆ボート
エイトやシングルスカル、ダブルスカルなど従来どおりの全部で14種目が実施されます。

◆カヌー
男女それぞれ合わせて16種目は従来通りかわりません。

◆セイリング
全11種目は前回とかわりませんが、一部の種目で増減があります。ミストラル級ワンデザインが男女共に廃止となり、また女子のみの種目だったヨーロッパ級も廃止。男子のみだったフィン級が男女共通種目として種別変更となります。レーザー級は男女共通種目だったのが男子のみの種目へ変更となり、女子のみの種目として新たにレーザーラジアル級が種目増となります。また、新たな種目としてRS・Xが男女それぞれの協議として今回より種目増となります。

北京オリンピックの会場は、北京では開閉会式や陸上競技、サッカーの決勝トーナメントなどが行われる北京国家体育場、水泳関係の北京国家水泳センター、体操やハンドボールの北京国家体育館など「Olympic・Green」と呼ばれる選手村のあるエリアを中心に、「Western・Community・Area」「North・Scenic・Area」「University・Area」という4つのエリアに殆どの競技会場が入ります。

この4つのエリアを含めた北京地区全体では、現在31のオリンピック施設を建設しており、そのうち競技会場として使われるのが11会場になる予定です。中でも最も注目を集めているのが別名「鳥の巣」とも呼ばれている鉄骨構造で出来たNational・Stadium(北京国家体育場)で、建設中の施設の中でも最大規模となる鳥の巣の様な一風かわった形状をしているのが特徴です。

また、各競技施設の建設と並行して、競技施設の40%をそのエリア内におさめるオリンピック公園の建設も行われています。紫禁城を中心とした北京旧市街の南北に伸びる中心線の北の端に位置し、総敷地面積は1215ヘクタールで、各競技施設のほかに中華民族博物館、展覧ホールなどの建設、森林公園や緑地の整備がオリンピック前の完成を目指して進められています。

近郊の都市では、天津などの数都市でサッカーの予選が行われる予定になっています。また、香港では馬術競技が行われることになっており、海沿いの都市である青島ではヨットやウィンドサーフィンなどのセイリング競技の会場となる予定です。このように北京を中心としながらも、北京オリンピックは中国の広範な各地で催されることになっています。

北京オリンピックの各競技が行われる競技会場の一覧は、それぞれ下記の通りです。

◆Olympic・Greenエリア
 ・National・Stadium(北京国家体育場)
   9万1千人収容、開閉会式、陸上競技、サッカー 0.5km 2007年12月
 ・National・Indoor・Sadium
   1万8千人収容、 ハンドボールの決勝、体操(体操、トランポリン)
 ・National・Aquatics・Center
   1万7千人収容、競泳、飛込み、シンクロナイズドスイミング、水球)
 ・Fencing・Hall
   6千人収容、フェンシング、近代五種
 ・Olympic・Green・Archery・Field
   5千人収容、アーチェリー
 ・Olympic・Green・Tennis・Center
   1万人収容、テニス
 ・Olympic・Green・Hockey・Field
   1万5千人収容、ホッケー
 ・Olympic・Sports・Center・Stadium
   4万人収容、近代五種(ラン・馬術)
 ・Olympic・Sports・Center・Gymnasium
   7千人収容、ハンドボール
 ・Ying・Tung・Natatorium
   6千人収容、水球、近代五種(水泳)

◆Western・Community・Area
 ・Beijing・Shooting・Range
   5千人収容、射撃
 ・Beijing・Shooting・Range・Hall
   6千人収容、射撃
 ・Laoshan・BMX・Field
   3千人収容、自転車のBMX競技
 ・Laoshan・Velodrome
   6千人収容、自転車のトラック競技
 ・Laoshan・Mountain・Bike・Course
   1千人収容、自転車のマウンテンバイク競技
 ・Urban・Road・Cycling・Course
   3千人収容、自転車のロード競技
 ・Fengtai・Softball・Field
   1万人収容、ソフトボール
 ・Wukesong・Indoor・Stadium
   1万8千人収容、バスケットボール
 ・Wukesong・Baseball・Stadium
   1万2千人収容、野球
 ・Capital・Indoor・Stadium
   1万8千人収容、バレーボール

◆North・Scenic・Area
 ・Shunyi・Olympic・Rowing
   1万4千人収容、カヌー(フラットウォーター)
 ・Shunyi・Canoeing・Park
   1万5千人収容、カヌー(スラローム)
 ・Triathlon・Venue
   1万人収容、トライアスロン

◆University・Area
 ・Beihang・Gymnasium
   6千人収容、ウェイトリフティング
 ・Peking・University・Sports・Hall
   8千人収容、卓球
 ・China・Agriculture・University・Gymnasium
   8千人収容、レスリング
 ・Beikeda・Sports・Hall
   8千人収容、柔道、テコンドー
 ・Beiligong・Sports・Hall
   5千人収容、バレーボール

◆北京その他のエリア
 ・Beijing・University・Of・Technology
   7千5百人収容、バトミントン、新体操
 ・Worker・Stadiun
   6万4千人収容、サッカー
 ・Worker・Indoor・Arena
   1万3千人収容、ボクシング
 ・Chaoyang・Park・Beach・Volleyball・Ground
   1万4千人収容、ビーチバレー

◆北京市外のエリア
 ・Qingdao・International・Marina(青島)
   9千人収容、セイリング
 ・Chinese・HougKong・Equestrian・Park    2万人収容、馬術
 ・Tianjin・Olympic・Stadium
   6万人収容、サッカー予選
 ・Qinhuangda・Olympic・Sports・Stadium
   3万5千人収容、サッカー予選
 ・Shenyang・Wulihe・Stadium
   6万人収容、サッカー予選
 ・Shanghai・Wulihe・Stadium
   8万人収容、サッカー予選

北京オリンピックに向けた聖火の採火式は、2008年3月25日にオリンピック発祥の地でもあり前回開催地でもあるギリシャのオリンピアで行なわれます。その後3月30日までギリシャ国内で聖火リレーが開始され、3月30日に第1回オリンピック(1896年)会場であるギリシャのパンアテナイア体育館で聖火の中国への引渡し式が行われます。翌31日に聖火は中国の北京へ空路で移動し、聖火リレーの出発式が行われる予定です。

ここからが本格的な聖火リレーの始まりで、8月8日までの130日間という過去最長の期間にわたって世界中を駆け巡ります。その間の距離も過去最長の13万7千キロです。北京市を出発した聖火は順に、アルトマイ-イスタンブール-サンクトペテルブルグ-ロンドン-パリ-サンフランシスコ-ヴェノスアイレス-ダルエスサラーム-マスカット-イスラマバード-ムンバイ-バンコク-クアラルンプール-ジャカルタ-キャンベラ-長野-ソウル-ピョンヤン-ホーチミン-台北-香港-マカオ、そしてここからは中国本土の各地を巡り、開催日の8月8日には再び北京へ戻ってきます。

日本では、近年冬期オリンピックが開催されたということで、聖火は長野を走ることが決まりましたが、まだ具体的なコースやオフィシャルランナーなどについては決まっておりません。今回の聖火リレーでは、世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)に初めて聖火が登るということも大きな話題になっています。また最近では、聖火リレーの順序を巡って台湾からクレームが出ていることも大きな話題ですね。台湾から香港、マカオを経て中国本土に入っていく流れが、台湾が中国の一部のように受け取られかねないという懸念を示しています。平和の祭典としてのオリンピック、政治的な思惑とはかけ離れたレベルでの解決を望みたいものです。

北京オリンピックの聖火リレー

オリンピックに聖火リレーは欠かせません。世界中を駆け巡る聖火リレーはオリンピックの序幕として、又本大会開催へ向けてオリンピック精神を高揚していくイベントとして大切なものですね。史上最長の期間と距離で行われる北京オリンピック聖火リレーですが、一般の市民も参加できる行事でもあり、今からスタートが楽しみですね。

北京オリンピック組織委員会は、2005年に北京オリンピックの聖火トーチのデザイン公募を発表し、その条件は「栄光と夢」「伝統と現代」「文化と調和」といった北京オリンピックの理念とスローガン、シンボルマークなどをコンセプトとしたものでした。それに対し、国内外からのデザイン応募は388点で、2007年4月26日に北京オリンピックの聖火リレーのルートと共に、採用されたトーチの発表会が北京中華世紀壇で行われました。

選ばれたのは、LENOVOという中国のコンピュータメーカーで、LENOVOでは、中国のほかにアメリカ、ドイツ、シンガポール、ニュージーランド、イタリア、日本といった多国籍からなる30数人のデザイン専門家集団が聖火トーチプロジェクトに参加し、完成までに1年近くの時間をかけたということです。LENOVOはIBMのThinkPadというノートPC部門を買い取った中国のコンピュータ企業で、その製作コンセプトはコンピュータを設計するプロセスと全く同じ作業だったようです。

LENOVOがデザインした「Cloud of Promise」は、巻物をモチーフにしたもので、中国の伝統的な漢代の漆の紅色で描かれた祥雲図案と現代的なオリジナルデザインの組み合わせが公募の要件にピッタリとはまったようです。長さ72センチのトーチは格調高く重厚感もあって、個人的にも中国の文化が色濃く反映された北京オリンピックらしい素晴らしいデザインだと思います。

聖火を灯して走るトーチのデザインも決まり、オリンピックの前哨的な聖火リレーが大きく話題になってきています。オリンピックの聖火リレーといえば、歴代の勇者ばかりではなく一般の人々も参加して走ることができますが、北京オリンピックの聖火ランナーとして、我々日本人の中にもぜひ一般参加して走りたいと望んでいる方々も多いことと思われます。

聖火リレーは、北京オリンピックの劉淇主席も述べているように、オリンピックの序幕として重要な儀式の一つでもあり、またオリンピック精神を広く高揚していく大事な行事でもあります。北京オリンピックでの聖火リレーのテーマは「調和のとれた旅」というもので、「情熱をともして夢をつないでいく」というスローガンの下に、オリンピックの中で一番長い期間にわたり一番多くの人々が参加するイベントでもあります。

北京オリンピック組織委員会では、一般市民のオリンピックへの参加が北京オリンピックの大原則の一つとうたっており、中でも聖火リレーは一般市民が直接オリンピックに参加することのできる最も容易な方法の一つです。聖火リレーに参加するには、参加申し込みの応募をするのですが、6月にはその申し込み手続きや方法などが北京オリンピック組織委員会から発表される予定ですから、聖火ランナーになりたいと思っている人はぜひ応募してみましょう。

北京オリンピックinfo

来年の北京オリンピック開催をひかえ、北京ではオリンピックムードが高まってきています。北京オリンピックの開催が決まってから、本番まで後1年少しに迫ってきた北京の様子、観戦チケットの販売、実施競技の内容や競技会場について詳しく案内しています。それと、北京オリンピックに関するコラムも随時更新していきますので楽しみにしていてくださいね!