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最新記事【2007年03月01日】

北京市は、上海市や天津市、重慶市と並ぶ、行政上では何処の省にも属すことなく中国中央政府に直接統括される4つの直轄市のひとつです。中央直轄特別市は、行政レベルでは「省」や「自治区」と同格ですから、南京市や広州市といった一般の「市」よりも行政上の地位が高いのです。北京市は中国の華北というエリアに属し、東経116度、北緯39度に位置しており、南東部は天津と接しそれ以外は河北省に囲まれた地形にあります。緯度的には日本の岩手県とほぼ同緯度で、その面積は16,808平方キロメートルで、岩手県よりやや大きく北海道よりやや小さいくらいの広さです。

北京郊外の東部は山地、西部は太行山脈、北部は燕山山脈に接しており、南部以外は山に囲まれていて山岳地域の平均海抜は1000~1500メートルと、全市の約62%を山地が占めています。北京の最高峰は万里の長城が延々と続いている北部山脈にある東霊山で、海抜2303メートルの高さがあります。北京の市街地は、こうした山岳地域に囲まれた盆地の中にあって、その平均海抜は20~60メートルしかありません。海抜は20~60m。北京市の南東に接している天津市を隔てて150キロ先に渤海がありますが、北京を取り囲む山地を水源とする永定河や潮白河等は、この渤海に流れ込んでいきます。

北京の基本情報

北京の気候や地理、首都としての歴史などの基本情報と、
オリンピックを控えた街の様子や経済、
生活物価などについて紹介しています。

北京は日本の岩手県とほぼ同緯度で、その気候は典型的な温帯半湿潤大陸性季節風気候に属しており、日本の四季よりもその違いがはっきりしています。
夏は暑くて雨がよく降り、冬はとても寒く気温は氷点下となりかなり乾燥します。春秋の季節は短いのですが、秋は北京秋天とも言われ天気のよい日が多く湿度は60%ぐらいと一年で一番気持ちのいい季節となり、郊外の山々は紅葉ですっかり色づき北京が一番美しくなる季節でもあります。

年平均気温は約12度で、最も寒い1月には最高でも-1度、最低気温は-10度にまで下がります。また、最も暑い7月には最高30度、最低気温が21度程度です。降水量は年を通して約600ミリと華北地域の中では最も多い地域のひとつです。降水量の75%は夏の暑い時期に集中しますから、夏以外は比較的安定した天気の日が多いです。早春の季節は偏西風が吹き、3月から4月にかけてはゴビ砂漠やタクラマカン砂漠から春一番の風で黄砂が飛んで来る季節となります。

辺り一面が黄土色に染まることもあり、そんなときには目にも小さな微粒状の砂が入り込んできます。風が駆け抜けた後には家の中まで黄砂が入り込んでおり、窓枠の内側や床にも黄砂が積もっています。この季節には車の中も黄砂まみれになることもありますし、カメラやパソコンなどもその辺においておくとメカの中まで黄砂が入り込み、トラブルの原因になります。4月になると、今度は柳絮(りゅうじょ)と呼ばれる白い綿毛のついた柳の種子が街中辺り一面に舞いチリ飛び回り、本格的な春の訪れを告げてくれます。

中国4000年の歴史と言われていますが、北京がこの国の首都になったのはそれほど古いことではなく、1267年にモンゴルのフビライ王が今の北京の地に大都と名付けたのが始まりです。それまで、中国全土を統一した秦や漢、隋、唐の時代にも首都ではなく、華北有数の都市のひとつでした。北京が燕と呼ばれていた戦国時代(紀元前3~4世紀)、諸都市の七雄の一つとしてその覇権を競っていましたが、西方の秦の王「政(後の始皇帝)」の力が突出して来た頃に、燕の太子丹が秦の王「政」を暗殺する為に刺客を送ったのが失敗します。それが元で燕は秦に滅ぼされてしまうのです。その後、秦が治める華北の有力都市として地方政権の都となったのです。

その後、モンゴルの元王朝が中国全土を支配し、北京が始めて中国全土を治める都として制定されたのです。遊牧民族として牧草地が必要だったモンゴル人には、北京は田畑が多すぎる上に人口も多過ぎる、自分達にとってはそうしたものはすべて不要なものでした。ところが、フビライ王の重臣であった耶律楚材(やりつそざい)が、農業や街の商工業の大切さを王に訴えることで、北京は焼け野原になることもなく街の人々も滅ぼされることもなく、元の王朝時代にも街は発展して行きました。その後、元に変わって明が支配するようになってから、一時的に首都は南京に移りましたが、永楽帝が政権をとった後に再び北京に首都を戻し、その当時は北平と呼ばれていた名称を初めて今の北京という名称に変えたのでした。このとき永楽帝が建立した紫禁城(今の故宮)は、累々と時の施政者に引き継がれて様々な歴史の舞台となります。

その後、一時的に満州族の清に占領されていた時にも北京はそのまま首都でした。19世紀になって、アヘン戦争で欧米の列強に攻撃され、その戦火は上海のみならず北京にまで影響を及ぼし、市内も放火や略奪が横行し大きな打撃を受けました。その後、太平天国の乱で清王朝は終わりを告げます。1912年に孫文が辛亥革命を起こして成立した中華民国は首都を南京に移し、孫文のあとを引き継いだ蒋介石は北伐を成功させ全国統一を果たしました。その後、日本軍が満州や華北に侵攻するのと時期を同じくして、中国共産党も地方で力を強めていました。その後、日本が第2次大戦に敗れると国民党と中国共産党との間で内戦が起こり、蒋介石と国民党はこの戦いに敗れ台湾に敗退します。そして1949年、中国共産党の毛沢東が北京の大安門で中華人民共和国の建国を宣言し、そのとき以来、北京が再び首都となったのです。

2008年のオリンピック開催へ向けて、北京はいま再開発が進行中です。その規模も大きくスピードも急ピッチで、街は日々その姿を変貌し続けています。また、街中のショッピングセンターなどには2010年の上海万国博覧会のポスターが貼ってあり、国を挙げて国際社会の先進国と肩を並べるべく猛進しているのがよく分かります。北京の有名な観光地である天安門や故宮博物館、万里の長城には、今は外国人観光客のみならず、中国各地から多くの観光客が訪れており、中国人観光客の方が圧倒的に多いほどです。

これは、急成長している経済が安定していることの証であり、そんな経済状況が北京のみならず国内の消費動向を益々推進しているのでしょう。こうした今の北京の姿は、延び続けている経済成長の恩恵と、一般生活レベルでの物価の低さが大きく関係しているのでしょう。90年代の前半には2ケタ、現在でも7~8%の経済成長率を維持しています。ちょうど日本の高度成長期の勢いを髣髴とさせるものがあります。

北京の大学を卒業すると、新卒者で初任給が1000元とも言われています。30代前後のヤングエグゼグティ部ともなると月給約3千元から4千元くらいとなり、こうした中間層には大きな購買力がありますから消費志向も高く一般庶民とは少し違った生活レベルとなります。日常の生活基盤は安定した物価の低さで維持し、余裕のある余剰金をちょっと贅沢に使ったり旅行にまわしたりすることができているのです。北京の一人当たりのGDPは約4000ドルで全中国平均の一人当たり1100ドル程度と比べると4倍弱となり、国際的に比較するとマレーシア並みの水準に達しているのがわかります。

中国の経済の中心は、今は首都である北京ではなく上海が大きな役割を担っているのですが、北京も開放経済以降、街の再開発が急ピッチで進んでおり、中国の中では上海に次いで物価の高い都市です。ただ、上海にしても北京にしても、すべてのものが高いということではなく、庶民の生活と密接した生活必需品や生鮮食料品などは日本と比較するとずいぶん安く、日本の物価の3分の1から10分の1くらいになります。外食にしても、庶民的な食堂や露天などで購入するものは日本の物価の10分の1くらいであります。

ところが、近年台頭してきている中流層が利用するような洒落たレストランなどでは、日本と同様の価格となり、物価の違いはあまり感じられません。衣料品や電化製品などについても、国産の安価なものもありますが、外国製の質の高い高級なものは日本の価格と変わりありません。一般的に高級品と呼ばれるものは、日本と等価かそれよりもむしろ高いことがありますが、改革開放経済以降、全体的な生活水準も向上し、特に北京のような大都市では消費ブームに乗って高級志向が高まり、物価もそれにつれてじりじり上昇している状況です。上海に次いで国内で経済力のある人たちの多い北京でも、そうした傾向が強くなってきているようです。

そうは言っても、タクシーなどは初乗り150円程度、市内中心部の地下鉄は一律50円程度、簡素なボールペンは15円、アサヒビールは一缶60円、映画が150円など、日常的なものについても、やはり日本の物価の3分の1から10分の1程度です。。習慣や収入などの格差が大きいため、物価を一律に並べては一概に比較できないようですが、旅行者として庶民の街を探索したり本場のリーズナブルな食を味わったりする場合には、充分その物価差を体感して楽しむことができるでしょう。

◆言語
 北京で一般市民が話している言葉は北京語で、よく言われる「標準語」とは少し違います。普通語とも言われる標準語は、中国東北地方の言葉を採用したもので、北京語はそれよりも少し内にこもった様な感じの巻舌音が強く、北京以外で中国語を学んだ外国人ちょっと聞き取りにくいところもあります。英語は、学生やビジネスマンには通じる場合が多く、また外国人の多い観光地の店などでも若い店員には比較的通じます。現在、オリンピックへ向けて英語熱が高まっており、今後は英語が通じるところが増えてくるでしょう。

◆人口
 北京の住民登録されている人口は約1149万人ですが、市外からの未登録流入人口は約300万人で、合わせた常住人口は1449万人です。北京は様々な民族が共存す、その構成は96%が漢民族で、残り4%は56の少数民族で構成されています。

◆通貨と為替レート
 2005年に人民元切り上げが話題になりましたが、それ以降中国の為替レートは「管理変動相場制」となり、マーケット状況をみて中国人民銀行が介入しながら一定のレベルで安定させるという方法を取っています。2007年2月の為替相場は1元=15.5円となっています。通貨単位は人民元(元=ユエン)。補助通貨単位は角(角=ジャオ)と分(分=フェン)があり、1元=10角=100分となっています。紙幣は13種類で、1分や2分、5分などをお釣で貰うこともありますが、実際にはまず使い道はありません両替は、空港や中国銀行、ホテル、ショッピングセンターの両替所ででき、どこで替えてもレートは同じです。トラベラーズチェックからの両替は空港や中国銀行が確実で、一般の商店ではまず使えないです。また、両替の際にレシートを渡されますが、これは余った元を日本円に再両替するときに必要です。

◆チップと税金
 中国には基本的にはチップの習慣はなく、ホテルでも空港でも、タクシーでも原則的には不要です。ただ最近は、以前のように絶対受け取らないということはなく、ホテルなどでは何かを頼んだときに5~10元渡すと気持ちよく受け取ってくれます。また、お金ではなくちょっとした小物やタバコを渡すのも喜ばれます。また、ホテルに宿泊する際には、サービス税、城市建設税など様々な形で課税されます。外国人観光客への税金還付制度などはありません。

◆時差
 日本との時差は-1時間(日本の12:00が上海の11:00)。このくらいの時差なら時差ぼけもなく体調などに影響はないでしょう。

◆ビジネスアワー
 公共機関は土日が休日で9時から17時までのところが多いですが、すべてがそうではなく、場所によって違うこともあります。街のレストランやショップはおよそ10時から21時頃までの間です。昼間は数時間程度昼休みとなるところもあります。休みに付いては、春節の時期以外無休というところが多いです。

◆電圧とプラグ
 北京の電圧は220~230Vで周波数は50HZ。そのため、日本の電気製品を持ち込んで使うには変圧器が必要です。電圧が不安定なこともありパソコンなどを使用するには精密機器専用の変圧器を使うのがいいでしょう。プラグは7種類ありますが、街中のホテルではCタイプとOタイプが殆どです。また、日本人が多く利用するホテルでは、日本のプラグがそのまま使えるところもあります。

◆ビデオ&DVD
 北京で中国のDVDなどを購入し、日本で見ようとしてもそのままではうまくいきません。テレビやビデオ、DVDは日本ではNTSC方式が使われていますが、中国ではPAL方式となっています。中国で購入したものを日本で再生する場合には、PAL対応のテレビやデッキ、プレイヤーが必要です。また、DVDには国際的な地域コード(リージョンコード)があり、日本は2、中国は6でそれぞれ両方に対応したプレイヤーでないと再生することができません。また、ごく最近、中国は次世代DVD規格のEVDを普及させていく発表をしましたが、これは今のところ日本では採用を予定していない規格です。

◆水
 北京市の水道元は地下水がその主な水源で、その地下水は石灰分の多い硬水で下痢しやすいこともあり、地元の人もまず水道の生水は飲みません。飲み水はホテルの備え付けのペットボトルかコンビニなどで購入したドリンキングウォーターを飲むようにしましょう。氷は、街中の安食堂などでは水道水をそのまま凍らせていることもあるので、氷入りの飲み物にも注意しましょう。また、街中のコンビニなどでは、日本製のペットボトル入りのお茶も販売されています。微糖や低糖の場合がありますから、甘くないものがいい場合には無糖を選ぶようにしましょう。

◆トイレ
 王府井や西単など北京の繁華街や観光地にある公衆トイレはまず有料で、ちゃんと仕切りもあって比較的清潔です。ところが、街中でも観光客があまり立ち寄らないようなところへ行くと、隣との仕切りがなかったり臭くてかなり汚れていたりでとても入れないところがあります。また、そういう所は手洗い用の水道のないところが多いようです。やはり、トイレは上記のようなところで済ませるか、ホテルや一流レストランで済ませるのが賢明でしょう。現在、オリンピックに向けて「史上最大のトイレ革命」が宣言されて街中の1263箇所の公衆トイレを大改良する計画が発表されたところで、北京の悪名高きトイレ事情も少しずつ改善されていくでしょう。

◆コンビニエンス・ストア
2004年に日本との合弁でセブンイレブンが北京に1号店を開店し、日本のコンビニそのものの商品構成で弁当やおにぎりなどもあって、それまでのローカルコンビニとは違う多種多様なサービスに刺激され、ローカルコンビニもそれ以降様々なサービスを取り入れています。今ではセブンイレブンやファミリーマートは街のいたるところに点在し、ローカルコンビニと競い合っています。

日本と北京を結ぶ国際線の北京便は、成田から週に63便、関西から週に37便、名古屋から週に10便、ほかにも福岡や仙台、広島からも各社の便が飛び交う主要路線です。日本からの便が降り立つ北京国際空港は、国内外便をあわせて300便以上が発着している中国最大規模の空港で、市の中心部から北東27キロの位置にあります。到着したら、2階のターミナルを進み3階にあるイミグレーションへ向かいます。まず検疫の係官に「健康申告書」を提出し、続いて入国審査カウンターでパスポートと入国カードを提示します。かつては中国への入国にはビザが必要でしたが、2003年9月より15日以内の中国への観光やビジネスには入国ビザが免除になりました。

入国審査が済んだら、1階に降りて手荷物を受け取り税関を通過します。市内までタクシーを利用する場合には、ターミナルを出たところにタクシーカウンターがあります。市内中心部までは高速料金を含めて110~120元程度です。空港には施設の悪質なタクシーなどもいますから、容易に誘いに乗ってトラブルとならないようにしましょう。タクシーを利用する際には、あらかじめホテルなどの目的地名や住所を書いたものを準備しておくのがいいでしょう。オリンピックを控え、英語の話せるドライバーも増えてはきましたが、やはり中国語しか通じないことも多いですから。リムジンバスで市中心部へ向かう場合には、到着ロビーを出てすぐのところにチケット売り場があります。料金は一律16元です。

出発は、ターミナルビル出発ロビーにある各航空会社のカウンターで手続きします。チェックインの後は、税関審査場へ進み、税関申告書を提出した後に、出国カウンターでパスポート、出国カード、搭乗券を提出出国審査を受けます。その後、安全検査場で安全検査を受けてから搭乗ゲートへ向います。

北京の空港と交通

北京の空港事情や日本から到着する
北京国際空港についてのご案内、
空港から市内への交通手段なども併せて紹介しています。

北京市内の移動で一番便利なのはやはりタクシーです。メーター制になっていて、メーターを倒さないでトラブルになるようなことは北京では殆どありません。北京市内は日本の京都の街と同様に東西南北が碁盤の目のようになっていて、少し慣れればどの辺りを走っているのがわかるようになります。タクシーの料金は、初乗りが10元で小型車のシャレードは4キロまでが基本料金、それ以降は1キロあたり1.2元、大型のサンタナは3キロまでが基本料金、それ以降は1キロあたり2元です。

市内の主な通りでは多くのタクシーが走っており、どこでも流しをひろうことができます。ただし、雨が降った日などは利用者も多くなり、なかなか捕まえることができませんから、ホテルなどのタクシー乗り場で順番を待つ方がいいでしょう。また、市中心部では、朝夕には従来より渋滞がひどかったのですが、現在はオリンピックに向けた建設ラッシュであちこちで工事をしており、それが渋滞をさらにひどくさせる原因になっているようです。できるだけそうした時間帯を避けて移動するか、その時間内には地下鉄で移動できる場所を目的地にするのが渋滞を避けるコツですね。

北京では、一人で乗る場合には普通は助手席に乗るのが通例ですが、別に日本と同様に後部座席に乗っても構いません。ドアは自動で開きませんから、自分で開け閉めする必要があります。オリンピックを控えて以前よりは少しは英語が通じるドライバーが増えたようですが、それでも殆どのドライバーには通じませんから、あらかじめ行き先を漢字で書いたメモなどを用意しておくほうがいいでしょう。また、無許可のタクシー、いわゆる白タクは以前ほど多くありませんが、それでも駅などにはかならずたむろしています。調子のいいことを言って誘ってきますが、法外な料金など必ずトラブルの元となりますので、相手にしないようにしましょう。

北京のバス路線は、北京公共交通集団という北京市政府が運営しています。市内中心部を路線が網の目のように走り、郊外にかけては放射線状に広がっており、総450路線が北京市民の大事な移動手段となっています。以前はノンエアコンバスが多かったのですが、近年はエアコンバスが増え、オリンピックに向けた環境整備の一環として天然ガス使用車両の利用も始まっています。とはいえ、まだまだ年季が入ってガタの来たバスや、2両連結の長いバスも現役で走っています。朝夕のラッシュ時には、バスの中も凄い詰め込み状態になりますし道路も渋滞で動きませんから、乗るのは避けたほうがいいでしょう。土日の休日や平日の日中なら、道路も比較的すいていますから、地下鉄の通らない目的地への移動にはリーズナブルで便利です。

バスには2扉車と3扉車の2種類があり、2扉車は前からのって後ろから降り、3枚扉車は真ん中から乗って前か後ろの扉から降ります。まあ、実際にはそれを守っている市民は少ないですが。バスの運賃は、大人と子供の区別はなく、乗客一人につき身長120センチ以下の一人が無料になります。運賃は、ワンマンバスを除いて車掌が乗務しており、乗車してから車掌よりチケットを購入します。1元均一の路線とキロ区間制で12キロまでが1元、それ以降5キロごとに0.5元加算されていくものがあります。またIC製のスマートカード使用の場合には、区間によって普通運賃の半額以下になる大幅割引がありますから、交通機関をよく利用する場合には、このカードを買っておくと小銭を出す必要もなく便利でお徳です。

天津などの他都市への長距離バスは、市内10数箇所にあるバスターミナルから出発します。遠くはハルピンや山東省などの都市へも走っています。また、ツアーなどの団体旅行ではなく個人で北京に来ている場合には、郊外の観光地めぐりが一人でも参加できる日帰り観光バスを利用するのもいいでしょう。天安門などの市内中心部から出発し、万里の長城や郊外の観光地へ行くツアーで、公共交通機関を乗り継いで行くよりもお徳で効率的です。早いと朝6時半、遅くとも10時半には出発し、夕方までには市内へ戻ってくるので、その後の計画も立てやすいです。

北京の地下鉄は、1974年に1号線が開通し、それが中国国内で最初の地下鉄です。開業してからもう既に30年以上経過しており、1号線や2号線など当初から営業し続けている地下鉄では、駅構内や車両が昔のままでかなり古く、よく言えばレトロな趣があります。部分的な補修や改修はは定期的に行われているので、少しずつ新しくてきれいな箇所も増えてきましたが。北京では、上海ほど地下鉄の路線増や延伸が行われておらず、この古くからの2路線と1号線に続く八通線、北部郊外を走る13号線の4本だけです。オリンピックまでには、これらに加えて空港まで直結する路線が完成する予定です。

渋滞の酷い市内中心部を走る古い2路線は、自転車やバスとともに市民の通勤の足としてよく利用されるため、朝夕のラッシュ時は相当の混雑です。一番古い1号線は、北京の市街地を東西に貫いて中心地である故宮と天安門の間にある長安街を走っています。1号線を延伸してできた東部郊外を走る八通線は、四恵駅で1号線と繋がっているため、郊外からの通勤客でやはり混みます。2号線は、1号線同様に古くからあり北京市内の観光地や北京駅、バスターミナルのある東直門、西直門、ビジネス街を結んでいる旧城壁の地下を巡っている路線です。従って、1号線と2号線を乗り継げば、ほぼ市内の観光地は路線範囲に入ります。

13号線は、2003年に開通した新しい路線で、市内東北部から新興住宅地である北部の郊外を通り、市内北西部の学園地区である五道口や中関村を抜けて、市の北部一帯を環状するように走っています。13号線は、東直門駅と西直門駅で交差していますが、それぞれの路線の駅間はちょっと離れているために少し歩く必要があります。ところで、地下鉄のことを中国語では「地鉄」と書きます。ところが地下鉄の範疇に入る13号線は、今のところ地下を走っていないので、「地鉄」ではなく「城鉄(英語でシティレール)」もしくは「軽軌」と書きます。

地下鉄の運賃は、1号線と2号線は乗り放題で、2路線の範囲だけを移動する場合には運賃は3元均一です。それに八通線への乗車が重なる場合には4元となり、13号線へ乗り換える場合には5元となります。なお13号線だけの場合には3元均一、八通線だけの利用の場合には運賃は2元均一と、北京の地下鉄は同一路線内は乗り放題です。地下鉄のチケットを買うところは「售票処」と書いてあります。他路線へ乗り換える場合には、あらかじめ行き先をメモに書いておいて示すのが手っ取り早いです。

13号線には自動改札があり切符も磁気製のカードが使われておりますが、その他の路線はまだ紙の切符です。「站台」と書かれた方向へ進むと、それがプラットホームですが、北京市民はあまり並んで待つようなことはせずに適当にそのあたりに立っています。ところが、電車が入ってくるとドアの前にどっと群がって、降りる人を待つことなく乗る人が我先に乗り込もうと押し合いしながら乗り降りしています。構内では、降りる人が済んでから乗ってくださいとアナウンスが流れていますが、ほとんどそんなことを守るような人はいません。これはバスもまた同じですが。

こうしたことは、ちょっと日本人には驚きですが、まあ文化の違いと思って諦めるしかないでしょう。オリンピックを控えて市当局は市民のマナー向上に努めているようですが、なかなか思い通りには行かないようです。ぶつかったり足を踏んだり大声で自己主張したりすることは現地の人にとって日常的なことで、あまり気にする必要はありません。ただし物乞いが電車の中で商売を始めたり、混んでいるときにはスリも出没しますから、くれぐれもカモにされないように身の回りのものには気をつけておきたいものです。

2003年より導入されたプりベイト式のスマートカードは、当初は地下鉄では13号線だけで利用が可能でしたが、今は自動改札のない他路線でもカードリーダーを設置していますので全線利用が可能です。カードはIC製で、日本のスイカカードのようにカードリーダーにかざせば情報を読み取って残高から乗車分を差し引いていく仕組みです。バスも今は全路線で使えますし、タクシーも一部を除いて使えるようになり、一部の駐車場や高速道路の料金所でも使えます。オリンピックまでには、それらのすべてで使えるようになる予定です。

バスの場合には、乗り込む時にカードリーダーにかざします。料金均一制の路線では降車時には何もせずに降りますが、距離に応じて料金が変わる路線の場合には、降車時にもカードをかざさなければなりません。タクシーの場合には、カードマークのあるタクシーで使えますが、距離によってはカードの残金が運賃に足りなくなる場合があります。そんな時には、不足分を現金で支払うことができます。

交通プリベイトカードは、北京市内の郵便局や銀行、スーパー、コンビニなどで購入できますが、旅行者にとってはコンビニでが一番利用しやすいでしょう。カードの購入は、デポジットの30元の他、最低入金金額が20元からとなっています。残高が少なくなったらやはりコンビニなどで何度も再入金して使えます。帰国時に、カードが不要になった場合には、返却することでデポジットと残金が戻ってきます。デポジットと残金が合わせて500元以上ある場合には、1週間の手続き日数が掛りますから、一度にあまり沢山入金しないようにしましょう。

王府井エリアは、東長安寺街に面した老舗ホテルの北京飯店の横から北へ延びている王府井大街(王府井通り)を中心に広がっています。故宮(紫禁城)や天安門にも近く、とても賑やかな通りで「北京のシャンゼリゼ通り」などとも呼ばれています。ところが、市内の再開発で通りにある店なども改装が続き、ここしばらくは西単に人の流れが移っていました。最近では再開発が落ち着いて、モダンな建物が続き明るくなった通りでは、各店舗の装いも改まって再び北京一の目抜き通りとなり、情報や流行の発信基地として最先端のエリアになりました。

通りには新しいデパートやショッピングモールが多く建ち並び、老舗の店やレストランも中に入居しています。大通りから横道を入ると、夜には数多くの食べ物屋台が立ち並びます。また、北京飯店以外にも王府井大飯店、皇冠假日酒店(ホリディイン・クラウンプラザ)などの五つ星ホテルが点在する地域で、観光客も多く見かける地域です。この辺りでは、買物でも英語の通じる店が多いのも特徴です。

また、北京庶民に親しまれてきた100年以上の歴史のあった東安市場が再開発で取り壊されましたが、代わりに庶民的な大型デパートとして生まれ変わり、老舗の飲食店や店舗が入り賑わっています。ところで王府井という名は、この地が隋の時代に燕の王府が置かれたところで、その西側にあった井戸の水が美味で有名になったことから、この辺りを王府井と呼ぶようになったらしいです。今もその井戸跡は残り、鉄のふたで覆われています。

北京のエリアガイド

流行の最先端王府井エリア、伝統的な雰囲気の
繁華街東単から東四エリア、前門大街と大柵欄周辺、
夜の街でもある三里屯エリア、若者の多いローカル色豊かな
西単エリアなどをご紹介!

王府井大街の1本東を、北の雍和宮から南の建国門大街までいくつか名前を変えながら走っているのが東四~東単の大街(雍和宮大街、東四北大街、東四南大街、東単北大街)です。このエリアは、王府井エリアと比較すると少し静かなイメージがありますが、お寺や市場、エンターティメント施設、若者向けのショップ街など、同じ通りで様々な移り変わりがあり、歩いていて楽しいエリアです。道の左右には、ところどころ昔の胡同と呼ばれるレンガの壁作りの古い住宅が建ち並び、歴史を感じさせてくれるエリアでもあります。

天安門広場の南にある正陽門のことを前門と呼び、それがここから始まる通りと街の地名となっています。今でも戦前からの洋館が立っており、かつてのよき時代の北京の雰囲気を残す繁華街です。この辺りには多くバス路線が走っていますし、地下鉄の前門駅や天安門東駅、天安門西駅からも便利なため人の流れが絶えないエリアです。かつては北京城の門前市として多くの屋台街が形成されて古くから賑やかな街でしたが、今も当時からの屋号を守って店を構えている有名な老舗店が多くあります。メインストリートの前門大街の両脇には、衣料品店や飲食店が延々と建ち並び、昔からの風習通り、大きな掛け声で通りを行く人に呼びかけている賑やかで風情のある下町です。

大柵欄は、前門大街から西に向かう通りで、その名が示すとおり大きな棚があった街です。ここは、かつてはいわゆる花街でしたが今は往時の面影もなく、庶民的な飲食店や衣料品、雑貨、CD屋などごちゃごちゃと雑多な店の続く狭い通りです。こちらにも東単~東四エリアと同様に古い家並みの胡同が並んでいて、通りをぶらぶら散策しても面白い街です。

三里屯には、日壇公園のある建国門北大街付近と同様に世界各国の大使館が立ち並んでおり、外国人が経営する洒落たレストランやカフェなども多く、現在の北京では最も国際色豊かな街です。街中では欧米人の姿もよく見かけられ、北京では一風変わった雰囲気を持つエリアでもあります。三里尾屯は、かつては衣料品の自由市場として有名で、三里屯路の西には衣料品屋台が密集し、コピーものの製品を驚くほど安い価格で販売していました。品質はともかくとして有名ブランドのコピーですからデザインもよく、そのため北京の庶民や観光客にも大変人気のあった市場でしたが、オリンピックを控えて美観やコピー品摘発などの理由で閉鎖されてしまいました。界隈にあった一般の店舗では、多少屋台よりも高くなっていますが今も少し洒落た衣料が販売されています。

三里屯は、夜の繁華街としても有名で、気取りのない雰囲気で気軽に入ることのできるバーから高級なムードの漂うクラブまで、通りの両側にはネオンが瞬いており華やかな夜の街に変貌します。この辺りには、悪質な客引きがいて暴利を貪る店に連れ込んで、とんでもない価格を請求することがありますので、あまり気を許し過ぎないようにしておきましょう。ところで、この辺り一体歓楽街であったバーエリアも、再開発で2007年の後半にはショッピングセンターやホテル、バーやカフェなどの多業種が渾然一体となった新しい街へと生まれ変わります。三里屯通りの東側にはバーエリアを残し、西側を新三里屯として南北エリアに分け、北エリアは中国庭園スタイルで、デザイナーズブランドショップやホテルが入り、南エリアは市民が憩う広場を中心に映画館や駐車場が併設されるエリアとなります。

西単は若者の街とも言われ、大規模のデパートが建ち並ぶ地元のファッションエリアです。10年ほど前までは北京で一番ファッショナブルな人々が闊歩する流行の最先端を行く通りでしたが、今は一般の北京市民がのんびり楽しめる街になっています。従って外国人の観光客がうろうろしているような観光地ではなく、地元の若者が買物したり食事をしたりして楽しむ街です。そのため、韓国商店のある周辺に多い韓国人以外には、日本人を含めた外国人の姿をほとんど見かけません。

その点、今の北京の若者の姿や風俗を見るにはうってつけの街で、地下鉄の駅を出たところの公園やデパートの中にあるアミューズメント施設で、北京っ子の気取りのない様子を見ることができます。西単大街の中心にある西単購物中心という北京の老舗デパートなどでは、高級品はあまりありませんが、地元の人が使っている衣料品や陶器、日用品などを購入したい場合には最適な場所ですね。西単大街を北に進むと、パソコンや携帯電話が数多くそろう電脳街の科技広場や、西単商場、賽特などの大型デパートが続きます。

周りには衣料品大市場の民族大世界もありますし、建築中のビル群を両サイドに見てさらに進むと日系のそごうデパートがあります。こちらはさすがに日本のデパートと同じような商品構成ですが、商品自体は中国製品が多いようです。ただ、地下の食料品売り場には、日本の食品が揃っていますから、日本の味が恋しくなったときには便利です。この通りはファッションエリアとはいえ地元の人が集う庶民的なエリアですから、道の両側には小吃の店が点在していて、小腹がすいたときにちょっとつまむのにいいですね。

瑠璃というのは瓦のことで、故宮の屋根やレンガ造りの壁の瓦のことを瑠璃と呼びます。この瑠璃と呼ばれる瓦を作った工場が、15世紀の明朝の時代にこの辺りにあり、そこからこの地名の由来がきています。今は骨董関係や書画、それに墨、筆、硯、紙などの古式豊かな文房具、印鑑などの店が建ち並ぶ通りになっており、この街が今のような文化的な趣を持つようになったのは、200年ほど前の頃からで、その頃になぜか文人達がこの街を好んで住むようになったらしいです。経済開放政策以後に、新たに清朝の街の様子を再現して作ったこの街には、その雰囲気を味わいに多くの観光客が訪れています。

燕沙は外国人のためのエリアとも言われ、数多くの様々な人種の外国人が行きかう街です。燕沙橋のそばの燕沙友誼商城や凱賓斯基(ケンピンスキー)飯店を中心に、希爾頓(ヒルトン)や長城(シェラトン)、昆侖飯店など、有名なホテルが点在する地域で、この界隈には駐在員が住む高級マンションも多いです。少し西へ向かうと大使館街となり、外交官用の宿舎や施設も多い地域です。燕沙では、中国人よりもむしろ外国人の数のほうが多く、北京の中でも独特の雰囲気を持つエリアです。

日壇公園のある建国門エリアには、日本大使館をはじめ三里屯エリアと同様に各国の大使館や外交官の住まいが集まっており、英語の看板を出したレストランやカフェも点在し、外国人が多く暮らす街です。また、近年は都市再開発で大型の高層ビルも建ち並ぶようになり、ビジネス街としての顔も持つ街です。街の一角には昔ながらの外国人を相手に布製品を扱秀水市場や路上マーケットの雅宝路市場などが残り、古くからの街の雰囲気も併せ持った国際的なエリアです。

北京市内には、ぜひとも訪れたい観光ポイントが数多くあります。中でもここで紹介している場所は、北京滞在時には必ず訪れてみたい観光ポイントです。

◆天安門広場
天安門広場は、北京市の中心にあり50万人を収容できる広さ40万平方メートルの世界最大規模の広場です。古くは明清時代には皇帝が政を行う場所で、近年では五四運動や天安門事件の舞台にもなったところです。天安門広場の北側にあるのが天安門で、明の王宮の南門として建てられ、承天門と名付けられた門です。

明伸時代にはここで重要な国事が催されており、また1949年に中華人民共和国が成立した時には、ここで毛沢東が建国宣言をしたという歴史的な場所でもあります。現在は楼上に上がることができ、楼の上からは天安門広場や故宮を眺められます。天安門広場の西側には、日本の国会議事堂にあたる巨大な人民大会堂が建っています。その他、広場には人民英雄記念碑や毛主席紀念堂など歴史的な見所が多くあります。

◆故宮
世界遺産に登録されている王宮で、紫禁城とも呼ばれ明清時代の約500年間、歴代24人の皇帝がここを本拠に全土を統治してきました。敷地内には多くの建築物があり、その部屋数も現存するだけで8000近くもあり、規模の桁はずれた大きさがうかがえます。

◆天壇公園
明清時代の1420年に造られた祈念所がある公園で、皇帝が天に五穀豊穣を祈った石造りの祭壇が園内にあります。こうした祭壇建築物としては世界最大で、1998年に世界遺産にも登録されています。

◆北海公園
故宮の西にある公園で、かつては1000年もの間、歴代皇帝の御苑だった所です。不老不死伝説を取り込んだ御苑形式で、一つの池と3つの山を模して造られています。今ではその池でボート遊びもできる市民和みの公園となっています。

◆雍和宮
清の雍正帝がかつて住居としていた宮殿で、康煕帝がチベット仏教寺院として模様替えした場所です。漢族や満州族、モンゴル族、チベット族の建築様式を混在させた独特の造りで、チベット仏教信者にとってはここは聖地の一つとなりました。

◆頤和園
こちらも世界遺産に登録されている、かつては皇帝の御苑で、昆明湖を掘ったその土で万寿山を築き、その頂上に頤和園のシンボルとなった仏香閣が建てられました。贅を尽くした美しい庭園だったのですが、阿片戦争時に英仏連合軍の侵攻で破壊され、その後、西太后が海軍の予算を流用して再建されたのでした。

◆円明園
清時代の全盛期、100年近くもの歳月をかけて造られた世界最大の離宮で、かつてはヨーロッパ様式や東洋様式など多岐の様式を取り入れた建築物がありました。第2時アヘン戦争で英仏連合軍の侵攻により破壊されてしまい、それ以降は長らく放置されたままでした。近年になって再建が始まりましたが、大部分はまだ荒涼とした廃墟のままの状態です。

◆景山公園
故宮の北側にある広大な面積の公園で、12世紀の元の時代、北海を掘ったときの土を積み上げていた場所を、時の皇帝フビライが後苑と名付けて皇室専用の御苑としたことに始まります。その後、永楽帝の時代に紫禁城の外堀を掘って出た土で景山ができました。景山の頂上にある万春亭からは、故宮などの周りの景色が眺められます。

北京観光お役立ち情報

天安門や万里の長城などの歴史的な観光スポットから、
気軽に楽しめる京劇などのエンターテイメント、
ローカル女性にも人気のエステやマッサージ店、
買物やお土産情報も紹介しています。

北京の郊外には、歴史的な旧跡や博物館がいくつもあって幾ら時間があっても足りないくらいです。時間に余裕があればぜひ訪れてみたい場所を紹介します。

◆八達嶺長城
北京市から北へ70キロ、我々日本人には万里の長城として知られている世界最大の建造物で、全長数千kmにも及ぶこの長城は、明代に築かれ今は観光名所として北京に滞在した人の多くが訪れる場所です。東は渤海湾の山海関から、西は甘粛の嘉峪関まで続いていますが、登城口へは北京市内から毎日多くの個人参加ツアーが出ています。

◆盧溝橋
北京の西南部にある盧溝橋は、12世紀の終わりに完成した北京で最も古いアーチ型の石橋です。全長は260メートル、欄干には形の違う石の獅子が彫られており、橋の東には清の乾隆帝が記した石碑が建てられています。また、ここは我々日本人にとっても関係の深い場所で。1937年に日中戦争の始まりとなったのがこの場所で、当時の砲弾の痕も残っており、橋の近くには中国人民抗日戦争紀念館があります。

◆明十三陵
北京市内から約5キロと程近いところにある明十三陵は、明の十三皇帝とその皇后の陵墓で、総面積は40平方キロもあります。ここも世界遺産に登録されており、現在は定陵と長陵、昭陵の3ヵ所が見学できます。定陵は万暦帝と皇后2人の陵墓で、中でも玄宮という地下宮殿は地中27メートルにあり、その壮大な建築はぜひとも見ておきたいものです。

◆清東陵
清時代の歴代皇帝の陵墓で、世界遺産に登録されています。広大な48万平方キロの陵園に、康煕帝を5人の皇帝をはじめ5人の皇帝と15人の皇后が祀られています。

◆香山公園
12世紀の終わりに永安寺という寺が作られ、それを清代になって皇帝の御苑として大改築したものが、現在は自然公園になっています。秋の紅葉は見事で多くの観光客が訪れます。

◆周口店北京猿人遺址
ここは1929年に北京原人の骨の化石が発見された場所です。その骨そのものは残念ながら日中戦争中になくなってしまいましたが、発見現場は当時のままに保存されています。

北京はさすがに首都ということもあって文化的なレベルが高く、他の都市と比較すると演劇も盛んで、新劇の話劇、伝統的な京劇、海外からの著名な作品の公演などが日本よりもかなりリーズナブルな価格で観る事ができます。そのための劇場なども100以上あり、演劇や芝居などに興味がある人には公演日程などは事前に要チェックです。設備の整った大劇場では、天安門近くの国家大劇院や国内最大級の保利国際劇院、北京人民芸術劇院がホームグラウンドとしている首都劇場などがあります。

しかし。やはり中国で演劇といえば、演劇にあまり興味のない人でもすぐに思い浮かべるのが京劇でしょう。せっかく京劇の本場に行くのですから、少なくともこれを見ないでいるわけにはいきません。中国の代表的な伝統芸能である京劇は、独特の声やカラフルな隈取、その華麗な動きが初めて観る人をも退屈させません。下記の場所などでは、そんな中国伝統芸能を気軽に楽しむことができます。また、エンターティメントではありませんが、北京といえばパンダの居る動物園も見逃せないですね。

◆梨園劇場
こちらは京劇専門の劇場で、観光客向けに有名な中国の民話などがよく題材に取り上げられます。孫悟空や白蛇伝など我々日本人にも親しみやすいものを比較的短くまとめて日替わりで上演されています。
地下鉄「前門駅」下車。

◆湖広会館
こちらは地元の人も通う本格的な京劇の劇場です。京劇はアクションがあまり派手でないものもあり、地元の通好みのファンはそちらの方を好んで観るらしいです。ここではそんなローカル好みの京劇を地元の人に混じって楽しむことができます。地下鉄「前門駅」下車。

◆天橋楽茶園
中国料理の食事をいただきながら、北京の伝統芸能を観ることができます。ここでは日本語での解説もあり、劇などは流れがよく分かります。早い時間には伝統楽器の中国古典音楽の演奏、遅い時間帯には京劇や雑技、武術演技などが楽しめます。
地下鉄「前門駅」下車。

◆北京動物園
中国最大規模の動物園で、900種、2万匹の動物を飼育しています。門外大街の北側に位置し、中国語で「大熊猫」と呼ばれるパンダはもちろんですが、他にも珍しい動物がたくさんいます。

いまや北京でもエステやスパは地元の中国人女性にとっても大きな関心となっており、人気のサロンには在住外国人だけではなく地元の女性も多く通うようになって来ています。北京の若い女性の関心ごとは、化粧品やエステが一番という調査の結果もある通り、地元のローカルエステにはそうした女性が多く通っています。近頃では、欧米のエステに東洋的な施術を組み合わせたハイクラスのサロンも目立つようになりました。費用は日本よりもかなりリーズナブルですから、様々なタイプの中から自分の好みや身体の状態に合わせ、滞在中に通ってみるのもいいでしょう。

◆思妍麗
フランスのデクレオールを使用したエステサロンで、世界各国で使われているデクレオールは、自然の植物の持つパワーで身体の本来持っている美しさを引き出す、というのが特徴です。いくつかの店舗がありますが、建国門外大街にある国貿商場が行きやすいでしょう。

◆北京麗上亭美容中心
フランス系のLA・PHYTOが営むサロンで、中国の考え方を取り入れた天然素材を使った施術が特徴です。(東直門大街の東方銀座大厦A座)

◆エーデルワイス
痩身や美白に効果が高いエステサロンで、ホットストーンを使うエステは現地芸能人もよく利用しているらしいです。
(朝陽門北大街の瑞士酒店内)

◆非凡空間男子健康会館
中国には珍しい男性専門のエステサロンです。いまや中国の男性も、フェイスエステや全身マッサージなどを行うようになり、ここで使うオリジナルの化粧品も購入することができます。(北三環西路の科技発展中心1号楼B座)

◆NATURAL・BE
日本人セラピストが経営するサロンで、フェイシャルルームや足ツボルームなどそれぞれ専用の個室があります。(朝陽公園西路の清境明湖AA2室)

マッサージは北京でも手軽なリラクセーションして人気が高く、一般的な全身マッサージや足ツボマッサージ以外にも、耳部のマッサージやおヘソのマッサージなど、中国独特のマッサージがあります。旅行で北京を訪れたら、観光の疲れをマッサージで癒し、リフレッシュして元気な状態で帰国するのもいいですね。

◆朱国凡良子
大型のマッサージ店で日本人も多く利用する店です。マッサージ師が200人近くいる店で、中には片言の日本語を話す人も居て日本人には慣れている人が多いです。(建国門外大街24号)。

◆天河良子
市内に幾つか店舗がありますが、どこも小部屋があって落ち着いた感じのお店です。店員はよく教育されており、明るく礼儀正しくて感じのいいお店で、耳ツボのマッサージが特徴です。(建国門外大街甲1号金之橋大廈内)

◆北京人名
正式には、北京人名足部反射区保健開発中心という長い名前のお店です。身体中にあるツボを押さえながら、その人の状態を判断してマッサージを施すことで、凝りをほぐす施術が特徴です。観光客も多く訪れており、ローカルのお店よりも入りやすいです。(北京站街8号恒基中心西南側3楼)

◆北京按摩医院
本格的な中国按摩の専門医院で、リラクゼーションというよりも治療中心のマッサージです。古い胡同の中にあって、四合院造りという4つの棟からなる建物で、かつては清朝の御殿医師の病院だったそうです。(平安里宝産胡同7号)。

◆力雄保健中心
伝統的な中国の雰囲気漂う高級なマッサージサロンです。中医学の医師が常駐しており、本格的なマッサージが期待できるところです。(金魚胡同3号和平賓館内)

◆康達盲人按摩
外国レストラン街にある隠れ家的なマッサージ店で、盲人のマッサージ師が施術してくれます。比較的リーズナブルな価格と確かな腕で、外国人の利用が多いお店です。(農展館南路1号)

◆北京東方大班健身中心
豪華な内装を施した高級店で、小川の流れるロビーや施術後のポルトガル料理と飲み物のサービスなど、ちょっと変わったサービスが売り物のサロンです。(朝陽区清東路1号)

北京では、スーパーマーケットで生活に密着したものを見たり買ったりするのも楽しいです。その際に注意しておくことは、北京のスーパーマーケットでは入口でチェックがあって手荷物などはすべて預ける必要があります。また驚くこともあるでしょうが、レジの店員によっては商品やお釣りを投げつけるように渡す人も居て、上海と比較するとまだまだサービス面での遅れは目立ちます。地元系以外では、イトーヨーカドーの直営店や系列店があり、日本の食品もあって日本の味が恋しくなったときなどに便利です。外資系ではカルフールやロータスなども多店舗展開をしています。

コンビニは、お馴染みのセブンイレブンが市中に多くの店舗展開をしており、日本と同じおにぎりやおでん、日本にはないシシャモの揚げ物などもあります。地場系のコンビニも数多くあり、日系とは違った品揃えで見て回っても飽きないです。デパートや大型のショッピングモールは、再開発の波に乗って各エリアで続々と新しいものが誕生しています。扱う商品も、少し前とは違い高品質で洒落たものを取り揃えるようになってきています。

北京でのお土産といえば、やはり伝統工芸品である玉彫や堆朱、漆器、七宝焼、陶磁器などは人気のようです。他にも文房四宝と呼ばれる紙や墨、筆、硯についても本場だけに良いものがあります。印材や書画も中国らしいお土産です。また、中国は骨董品の宝庫でもありますが、基本的に120年以上前のものは国外への持ち出しは禁止されており、政府の許可が必要です。200年以上前のものはすべて持ち出し禁止となっていますから、注意して購入しましょう。

中国茶は、定番のお土産とも言われていますが、たいていの店では試飲ができますので名前や包装だけで判断して買わないで、よく味わって確かなものを買い求めるようにしましょう。女性には、刺繍製品も有名で、特に細工の美しい両面刺繍などが人気です。また、チャイナドレスなどは自分用のお土産に最適です。その場で購入できる既製品もありますが、チャイナドレスは身体にフィットする着こなしが基本なので、できたらオーダーメイドするのがいいでしょう。街中のシルクを扱う生地屋さんやテーラーなどでリーズナブルでしっかりしたものを作ってもらえます。

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